2007年02月19日
チェイニー副大統領来日
【格物致知】 チェイニー副大統領来日実に用意周到に出してくれるものだ。さすが、覇権国家米国の情報戦の力量が伺われる。常に世界中の何処かに要人が飛びまわっているという凄まじさは、国益を取るのも容易なことではないことの証明である。昨日ライス国務長官が電撃イラク入りして、新掃討作戦の陣頭指揮に檄を入れに行ったと思いきや、明日はチェイニー副大統領が来日して、日本に更なるイラクへの援助、次にアフガニスタンへの援助要請にくるタイミングは、惚れ惚れする外交手腕のさすがと感嘆しそうである。さらに、そつが無いのは、チェイニー副大統領の目的を日本の私達に実に微に入り細を穿つ説明を、お馴染みのアーミテージ氏とその集団が「リポート2」で発表するという手際良さを演じてくれていることだ。日本の国民が望んでいない将来像に亘ってご教示してくれていて、その内容は多義にわたり恐縮する次第だ。というのは、アーミテージ氏の提言は実によく当たり、その方向で日本が進んでいるから氏の提言は立派であるとしか言いようがない。先だっても、観客席で見ていないで、グランドに降りてきて一緒に国益の何たるかを楽しもうと誘われ、現在そのように日本は舵を切っている。
華々しく見えるブッシュ政権の外交戦略ではあるが、当の米国内では風前の灯的状況を強権策で凌いでいるというのが現実である。周知のように、米国内では、内戦状態に陥ったイラク政策への批判が高まり、与党・共和党が中間選挙で大敗した。結果、イラク戦争の指揮を執ったラムズフェルド国防長官、ボルトン国連大使等が更迭された。
国外でも、イタリア、スペイン両国の政権はすでに選挙で敗れ、盟友である英国のブレア首相も支持率が著しく低下、失脚を余儀なくされている。
親米「有志連合」が崩壊するなか、現在、新イラク政策を支持するのは、日本とオーストラリアぐらいである。従って、今回、副大統領は3年前と違って日本とオーストラリアだけを訪問する。両国との同盟関係重視を強調し、結束をより強固にしようとの狙いがうかがえる。日本にとっては、先月の久間防衛相(米国のイラク開戦は間違っている)、麻生外務大臣(戦後処理がドグサイ)発言に象徴されるように、イラク問題は懸案事項であるが、北朝鮮の核開発と拉致問題の解決には米国の庇護の下でしか機能しないこともあり、さらなる同盟関係は欠かせないと考えているが。しかし、この状態の延長は日本が奈落の底へとひた走ることにつながる。一刻も早く他国に見習い、本来の外交関係に軌道修正しなければならない。既に遅きに失する、が。
イラク復興支援特別措置法2年延長を中止に
10日、政府はイラク復興支援特別措置法を2年延長する改正案を国会に提出すると発表した。米国の新イラク政策に盲従の安倍内閣は最大の援助を継続する判断を下した。これは、20日に訪日するチェイニー米副大統領への最大の土産に合わせたものと考えられる。
日本政府の米国追従政策もここまでくれば世界の笑われ者になるしかない。米国自体、昨秋の中間選挙で共和党の敗北を受けて、上院、下院が揃ってイラクへの2万人増派政策に反対決議を挙げ、1年以内のイラクからの撤退論が主流になってきている。各国はイラクの事態を冷静に判断してイラク政策を根本から修正軌道している。当初から反対していたロシアのプーチン大統領も10日安全保障国際会議で、イラクの現況と国際情勢について「米国がテロとの戦いで世界を危険に陥れ、民主主義を破壊している。単独主義は紛争の解決につながらず、むしろ悪化させている。米国の軍拡は他国の核兵器開発を促す結果を招いている」とブッシュ政権を激しく批判している。
日本は米国頼みの孤立国家に膠着してしまった
イラクの内戦は複雑な民族闘争とも絡み、全く見通しのつかない戦争と内戦と闘争が混在した状態である。陸上自衛隊が昨年の7月にサマワから完全撤退した時と全く状況が違っている。従って、当初から違憲かつ国際法的に逸脱した特措法であったが、現況は政府がこの特措法を最大限に解釈してもその法的根拠はどこにも見当たらないのが現実である。特措法を盾にとって、唯一主張、講釈を述べることができるとすると、それは、空自C−130輸送機が撃墜されないことの現実(非戦闘地域の根拠)だけである。しかし、この根拠も、過去3週間で計6機のヘリが墜落、28人が死亡している現実から、米軍は武装勢力が新型の携行型地対空ミサイルを購入し「米軍ヘリとの戦いの質が変わった」と発表するに至っている。従って、イラクでの航空自衛隊の活動が殆ど真っ黒に塗り潰された報告書しか出せない状況は、C−130輸送機がこれから何時撃墜されても不思議ではない。詰まり「イラク復興支援特別措置法」は破綻しているということだ。但し、撃墜されて自衛隊員が死亡して破綻と見なすのかの違いだけである。
本当に悪い友達は家に入れないでおこう
上記の状況から、私達は明日、日本に来るチェイニー副大統領に入国をご遠慮お願いしよう。その為には、各自の特性を生かした立ち位置で、「帰れ チェイニー」と叫ぶことが寛容かと思う。誰もが出来る示威行為、自宅前、公園、駅前、この際どこでも良い。「帰れ チェイニー」と叫ぼう。 本当に悪い友達は家に入れないでおこう。速やかに帰って頂こう。昨年11月、ブッシュ大統領の時は、私達の声が小さかった。美味い酒にご馳走で満面笑みを湛え飛び立った。今度は「帰れ チェイニー」、「米国はイラクから撤退しろ」と全国各地で木霊させよう。状況は嵐の前の静けさの感じがする。明日が楽しみだ。因みに私と知人はJR和歌山駅前で街宣ちらし配布を行なう。マスコミにも広報した。
明日だ、「帰れ チェイニー」と叫ぼう。
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■【国内】
★米副大統領、イラク・アフガンで日本の協力要請へ
★拉致連携変わらず 米副大統領、20日に来日(サンケイウェブ)
★米副大統領と会談できず 防衛相 一転だんまり
□【イラク関連】
☆米国務長官、イラク各派の和解要請・バグダッドで首相と会談(ニッケイネット)
☆イラクで爆弾テロ62人死亡 集中掃討作戦後で最悪(北海道新聞)